Suzu ware: jar with incised pattern. 14th century. Height 50.4cm.
14世紀
高さ50.4cm 口径19.2cm 胴径42.6cm 底径14.2cm
黒々とした珠洲焼の最もその特色が発揮された作品です。直立する口頸部の上端を肥厚させ、幅9mmの面取りがみられます。また、口頸部の中央を外方に張り出させるのもこの時期の特徴です。紐づくり巻き上げ成形で、胴全面を綾杉状に叩き締め、わずかに多面体の胴への傾向をみせ始めています。底部側縁は箟で叩文を削りとって整形しています。肩に平行沈線で大きく 「九」の字の刻文があります。14世紀中葉の作品です。