千宗旦造茶杓 せんそうたん 共筒 歌銘雪下折

千宗旦造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
千宗旦造茶杓
千宗旦造茶杓

中興名物。
ごま竹の景色が節下で変化をみせ、折撓め、草削りによる寂しげな作意気である。
筒は茶杓と同竹に面取りし、「明やらぬ禰覚の床に聞ゆなり籬の竹の雪の下をれ」と古歌を書き付ける。
宗旦は天正十九年、利休処刑のときは十四歳、一家の難を大徳寺に避け、春屋宗園に参禅し喝食となった。
喝食時代の修行を基に清巌和尚にも参し、茶禅一味を体して祖父利休の失脚を反省しつつ質素な日常を過ごした。
【付属物】替筒書付覚々斎原叟筆「(印) 下折宗左(花押)」 内箱 桐白木桟蓋、書付藤村庸軒筆「宗旦下折茶杓筒歌有」、蓋裏書付同筆 外箱白木、蓋裏書付覚々斎原叟筆
【寸法】 茶杓長さ17.0 筒長さ20.0

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