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祥瑞 蜜柑 九枚葉(在銘)

付属物
内箱 黒塗 円形 金粉文字 書付
中箱 溜塗 銀粉文字書付 益田鈍翁筆
外箱 桐 白木 同蓋裏 書付 益田鈍翁筆

伝来
益田鈍翁

寸法
高サ4.6
口径4.3
胴径5.2
底径2.3
重サ五〇

 この香合は、祥瑞の特徴とせられた白地と藍釉の調和がよくつりあって鮮明にあらわれている。その上に、蜜柑の軸に小枝を付してつけた葉が、九枚葉と称してもっとも葉数が多いのと、焼き上がりのよいのと、両々相俟って、数ある祥瑞香合のなかで代表的な逸品と見なされている。
 同種の九枚葉と称するものは、一、二品にすぎず、五枚葉、三枚葉など、葉数の少ないものを次点の作と称している。
 文様は、いわゆる祥瑞文様で、唐子唐草、山水、詩文などいろいろある。
 祥瑞香合には、遠州好みをはじめ、およそ二十余種あり、ほとんどが無銘だが、蜜柑香合に限り、多く在銘を見る。遠州の好みを離れて会心の作であることがわかる。
 かつて筆者が一見した蜜柑香合は総数二十余点にも及ぶが、おのおの必ずなんらかの相異点をことさらに作り、一個として同形、同紋、同量、双対の揃い物を見ない。その深慮はどこにあるか、作者自身が全く茶人になりきってこそなし得らるるのではないかと考える。祥瑞は心がけある茶人であったといえる。

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