高さ14.5cm 稗古場や百間窯、その他から似たものが出土している。器形は李朝風であるが、胴にあらわされた意匠は、明らかに天啓年間の古染付に見られるいわゆる網目文である。その描写は奔放であるが、かえって網目のおもしろさをよくとらえている。初期伊万里染付小壺のなかでも最も魅力的なものの一つであろう。