Oribe four-legged square bowl with handle across mouth
高さ16.9cm 口径19.1×21.6cm 四脚
湯木美術館の織部四方手鉢とほぼ同形の手鉢でありますが、 手の作行きが異なります。 やはり赤土と白土をほぼ対角につなぎ合わせて成形し、一方に緑釉、 他方には文様をあらわしています。 見込の文様は芥子の実か葱坊主か判然としませんがまことにおもしろく、縁には梅花文を、外側には大振りの花文様と鋸歯文をあらわしています。 緑釉は濃く鮮やかに焼き上がり、底にはしっかりとした脚が四方につけられています。 側面の二方をくぼませ、段をつけていますのも図24と同様で、 おそらく同じ作者が、同じ型によって、 同じ時期に作ったものと推測されます。