肥前国彼杵郡折尾瀬村(長崎県佐世保市木原町)の窯。
創始者は小山田佐兵衛、経営者は横石左衛門。
古木原窯のうち最も盛んであったところで、後世まで連綿として従業する者が多いようです。
大神宮にある1696年(元禄九)の記念碑に記された製陶家は十四家を数えます。
猪口・煎茶茶碗・花生・水指・徳利・茶出し・油壺・神仏具などを出し、鉄分の少ない白粘土に鉄分の多い釉薬を掛け、薄青磁色に上がったものに鉄で萱などを描いています。
そのほか象嵌のもの・彫り三島風・飴色釉のものなどかおります。
また砧手に似た青磁、李朝風の染付などもあります。
(『古木原焼及び木原焼系諸窯に就去て』)
地蔵平窯 じぞうたいらがま
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