中国唐代に江南の寿州(安徽省寿県)で焼造しました。甕色は黄であります。陸羽の『茶経』に越州・鼎州・婆州・岳州・寿州・洪州の碗を論じて寿州と洪州とを最下としています。寿甕は黄色なので茶の色が紫となり、茶にはふさわしくないとされたのであるでしょう。(『茶経』『景徳鎮陶録』)