西洋薬用壷 せいようやくようつぼ

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鶴田 純久の章 お話

ヨーロッパの陶器コレクションには、しばしば中世から近世にかけての薬壷が含まれます。
当時の医薬は日本や中国と同じように自然物を採集精製して貯蔵したものでありました。
この薬入れに使用されたのが薬用壷であるようで、最も多いのはオランダのデルフト産。
表面は薄く釉が掛けられ滑らかで、植物などの文様が描かれ、時にはその内容や用途に応じたしるしや文字が加えられています。
例えば「Kosboljとあるのはバラ水の意であります。
ごく初期のものにはイタリア製が多く、十八世紀にはイギリス製も加わってきます。

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