高浜焼 たかはまやき

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鶴田 純久の章 お話

肥後国天草島高浜村(熊本県天草市天草町高浜)の磁器。
正徳(1711-6)の頃に発見された磁器原料を用いて長崎奉行が一時開窯したことがありました。
1763年(宝暦一三)有田で陶窯および赤絵の制限を厳しくした時、天草製陶もやや頓挫して奉行はこれから手を引き、代わって上田家がこれを譲り受け子孫が業統を伝えました。
1804年(文化元)加藤民吉は磁法を学ぷために当時の窯家上田元作のもとに職工となりましたが、釉薬の法を秘して伝えなかったので去り、成功ののち再び来訪し昔日の無礼を謝したところ、元作は少しも意とせずかえって磁器の処法をもって賤したといいます。
明治初年廃絶。
(『日本陶磁器史論』『日本近世窯業史』)

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