大名物。
朝鮮茶碗、高麗。
釉色は美麗、形状は華奢で高麗茶碗の中では女性的部類に属するものといえます。
一名を栄忍茶碗といいます。
栄忍は亀屋栄仁のことであるでしょう。
永禄(1558-70)から天正(1573-92)の頃の人であります。
のちに古田織部の所蔵となりその後安芸藩主に入りました。
いびつは飯櫃と解するよりいびつな形の茶碗とする方が妥当であるでしょう。
(『玩貨名物記』『古今名物類聚』『古名物記』『大正名器鑑』)イピヨック耳瓦を意味する朝鮮語。
三角の瓦であります。
(『朝鮮陶磁名考』)