Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

窯出し。
『陶冶図説』および『景徳鎮陶録』などによりますと、中国清代の景徳鎮では甕器は窯詰から4日目の朝に窯出しを行なうが、窯中の甕匝はなお紫紅色を帯びて近付くことが困難ですので、開窯工は布を十数枚重ねて手袋をつくり、これを冷水に浸して手にはめ、また湿った布で頭・顔・肩・背を包んで窯中に入り器を取り出します。
器を取り尽くすと窯の熱の冷めないのに乗じて新しい坏を並べ、しかも新しい坏が裂けないために坏に湿り気を与えます。
景徳鎮では開窯を専門とする開窯工かおり、開窯に際して召集されます。
(尾崎洵盛)

前に戻る
Facebook
Twitter
Email