柿天目 かきてんもく お話 X Facebook はてブ LINE Pinterest コピー 2011.05.182023.06.23 浅蓋形の天目茶碗で一面に柿色の釉薬の掛かったものをいいます。朝鮮の開城の古墳から出たことから有名となり、旧李王家博物館のそれには金彩が施されていたことから、定窯の紅甕とはこれを指すのではないかともいわれました。確かに定窯と目されるものもまれにありますが、この柿釉は宋時代の北中国ではいたって普遍的な釉で、磁州窯系の窯では盛んに用いられていましたから、柿天目の大半はそういった窯でつくられたものであるでしょう。河南天目の一種と考えてもよいです。