Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

名物。
後窯茶入、織部焼。
銘は古田織部の撰であるが由来は不明。
黒釉を黒衣をまとった喜撰法師に見立てたとか、例の「世をうぢ山」の歌に宇治の茶所を思いよそえたとかの説がありますが、いずれも確かな根拠はないようです。
伝来も詳かでないが浅野家の道具帳に「元禄十二年霜月土屋相模守様御所望にてあなたへ参御覧被成候」とあるようで、長政の孫光晟の好みの袋がこれに付属していることからみて、元禄(1688-1704)以前から同家の所蔵であったことが知られます。
(『大正名器鑑』)※せとやき

前に戻る
Facebook
Twitter
Email