色絵 亀甲 牡丹 蝶文 大鉢

色絵 亀甲 牡丹 蝶文 大鉢
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

Large bowl with design of peonies and butterfly surrounded by linked
hexagons, enamelled ware
Mouth diameter 40.5cm Umezawa Kinen-kan Museum
Registered as Important Cultural Property
高さ8.5cm 口径40.5cm 高台径20.9cm 梅沢記念館
重要文化財
 牡丹図大鉢のなかではもっとも華麗な作例であります。また古九谷様式色絵を象徴するものとして、極めて声価の高いものであります。見込に大輪の花と蕾をあらわし、葉陰に蝶一羽がとまり、もう一羽は花のまわりを飛んでいます。図5の作品よりも動きのある構図で、縁には十二個の亀甲繫文をめぐらして内に紗綾形と向蝶を配すなど、装飾性がさらに高まっています。器形は腰をまるく、口部を端反りにし、縁を低く立ち上がらせたやや深い平鉢で、高台もかなり大きく成形されています。見込、外側口辺、高台際、高台内に染付の線がめぐらされ、外側には三方に花を配した牡丹唐草が描かれ、紫と紺青で上絵付されています。高台内には二重角内に「福」 銘が書され、上から紺青をさしています。

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