Large dish with design of phoenixes in chequer patterns, enamelled
ware
Mouth diameter 34.5cm Ishikawa Prefectural Art Museum
高さ7.0cm 口径34.5cm 高台径20.2cm
石川県立美術館
円形の見込全面に石畳風に枡形文を配列した意匠は、古九谷様式独特のものとして一般に知られています。また、これと同様のものが前田家に伝わっていましましたが、いずれも有田の製でしょう。紫、紺青、緑、黄、そして赤であらわされた配色は鮮やかで、四方襷地文の枡形の内に、互いに向かい合った鳳凰文を配しています。立ち上がりの浅い皿で縁紅にし、裏面には染付で八方に花を配した牡丹唐草文をあらわし、高台内の二重円圏内には染付で角福銘があらわされ、その上を緑釉で彩っています。この石畳文の皿は、古く明治十三年に石川県庁が買い上げたものだが、高台に貼られたラベルに 「買入十三年古九谷代価二十円」の記入があります。