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鶴田 純久の章 お話

轆轤づくりの際、轆轤の回転に従い器物の表面に付いた周回条痕。茶入などではこれを一つの見所とすることがある。指痕によるもの、またはカンナによるものの別がある。捻貫手茶入などは後者の著しい例である。轆轤目の方向はまた糸切と同じで轆轤の回転方向によって異なり、一般に瀬戸系統の茶入は右廻り(右上がり)、薩摩系統の茶入ないし唐物系統の小壺などは左廻り(左上がり)の相違がある。瀬戸系統はわが国固有の手轆轤、薩摩系統は朝鮮伝来の蹴轆轤であるからであろうと思われる。(『茶わん』二四)

轆轤(ろくろ)の上に粘土を置き、轆轤を回転させて指で粘土を引き上げて成形していくときに、轆轤の回転につれて指の痕が表面に周回条についたもの。
一種の装飾として、茶入、茶碗では見所になっています。
箆(へら)、鉋(かんな)などによるものもあります。

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