Ninsei: incense caddy in the shape of a buriburi (new year’s exorcise-ment decoration in toy-hammer form), enamelled wareLength 12:2cm Nezu Art Museum
高さ4.0cm 口径3.1×12.2cm 底径2.2×12.9cm
根津美術館
ぶりぶりは宮廷などで用いられた毬を打つ八角形の玩具で、本来振振毬杖(ぶりぶりぎっちょう)と呼ばれるものである。年始に魔除けのために飾られたりするが、仁清はこれを六面体の香合に作っている。
身、蓋にかけて亀甲文、二羽の鶴、亀、それに松と竹をあしらい、裾に亀甲地文の源氏雲などをのどかに描き、側面には玉の文様をあらわしている。吉祥図案をあらわした香合のなかでは傑作の一つであり、蓋裏と底の中央部は土見せで、底には浅くくぼみをつけ、外表には白濁色の釉がむらなくかかっている。
底の中央に、清の字は不鮮明であるが、仁清印が捺されている。
