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鶴田 純久の章 お話
彩釉陶器 陶片
彩釉陶器 陶片

Nara NationalColor glazed ware: shards. Excavated on the ruins of Ichijō-in of Kōfuku-ji, Nara-shi, Nara. 8th century. Diameter of cover 5.0cm.Research Institute of Cultural Properties.Nara National
奈良市興福寺一乗院跡出土
8世紀
口径 (蓋) 5.0cm (長頸瓶) 9.0cm
奈良国立文化財研究所
 昭和三十七年、旧一乗院の宸殿・殿上・玄関を唐招提寺に移築するに当たって調査が行われた。その際多数の彩釉陶器が全域から出土していますが、とくに宸殿下の土壌から発見された彩釉陶器は二彩水瓶・長頸瓶 三彩小壺・火舎などきわめて豊富な器形を含んでいる点で注目されました。これらの彩釉陶器と伴出した猿投窯産灰釉陶器は8世紀末の黒笹7号窯の製品を含む比較的単一の時期のものに限られており、彩釉陶器の年代を決める上に重要な基準を与えています。なお、これらの遺構は興福寺の北僧房跡と考えられています。

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