15世紀
高さ33.0cm 口径5.0cm 胴径19.4cm 底径10.8cm
氷川女体神社
氷川女体神社に伝世されたもので、同形のものがもう一本あり、対をなしています。基本形は締膜型の瓶子ですが、胴全体が細身につくられており、退化した口頸部と照応しています。文様は胴を平行沈線をもって四段に分かち、上端には小形の丸剣先文を、上半にはと葉でとりまいた牡丹文を三方に配しています。さらに狭い空間を唐草文で埋め、腰の部分に丸剣先文を誇らしている 太い丸彫りの手法です。素地は黄白色のざんぐりした土でなめらかな褐釉の状態と併せて、美濃の製品ではないかと推測されます。なお裏は削り出し高台になっています。