口径13.0cm 高台径7.0cm
他に例を見ないおもしろい作振りの茶碗で、 口まわりに太く鉄絵具をめぐらして皮鯨風にし、 胴の一方に鶴丸文を、 他方に内に松を描いた丸文をあらわし、 長石釉を内外にかけていますが、釉膚は青みがちに焼き上がっています。 高台は高くがっしりと裾広がりに削り出されて、いかにも雅味の深い作行きの茶碗です。 おそらく牛石窯の作と推測されます。
絵唐津鶴丸文茶碗
高さ9.8㎝
口径13.0㎝
高台径7.0㎝
高台というよりは、高脚のついた呉器風の形の珍しい茶碗で、装飾もなかなか風変りです。
鳥を円の中に入れた鶴丸文とでもいうような絵を付け、反対側には同様の松丸文を描き．上から濃い長石釉をかぶせています。
そのために、線の細かった円の一部はぼやけていて、そして口縁部に幅広の鉄釉を塗って皮鯨としたものですが。
この鉢巻状の黒帯ははなはだ効果的です。
