Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
渥美 刻文壺

Atsumi ware: jar with incised ornament. Excavated from Tsubosawa Ceramic Kiln, Kaji, Tahara-chō, Aichi. 13th century. Height 42.0cm.Aichi Prefectural Ceramic Museum.
愛知県田原市加治町坪沢窯出土
13世紀
高さ42.0cm 口径20.0cm 胴径35.8cm 底径13.7cm
愛知県陶磁資料館
 さきの刻文壺とともに大正十年、加治坪沢第10号窯から発掘されたものです。形態はほとんど同形で、わずかに開く口頸部とややなで肩になった胴形からみて、13世紀初めごろの作と考えられます。
 肩に施された文様は、三条の平行沈線の間に、同じ施文具を用いて円弧を八の字状にひき、その中間に蛇行する平行沈線文を配したもので、渥美窯刻文壺の一つのパターンを示しています。前者同様、焼成は良くありません。

前に戻る
Facebook
Twitter
Email