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鶴田 純久の章 お話
絵唐津 唐草文 大鉢
絵唐津 唐草文 大鉢

高さ14.9cm 口径33.9cm 底径11.4cm
田中丸コレクション
 腰に稜をつけ、端反りに開いた大振りの鉢で、 胴には唐津風の文様が描かれています。 筆致は軽快であり、これほどの大深鉢は今までのところ伝世品では他に例を見ません。 どこの窯で焼かれたかは判然としませんが、 あるいは多久高麗谷窯ではないでしょうか。

絵唐津唐草文大鉢

高さ14.9㎝
ロ径33.9㎝
高台径11.4㎝
 腰に段を付け、撥開きに大きく口を反り返らせた火鉢で、高台はいくぶん小さめです。
口縁は右側の部分が平縁状を呈するが、全体にはおよんでいないようです。
幅の狭い横長の外側面には、葡萄唐草のような連続文が速い運筆でさらりと描き付けられ、内側の口縁下には、絵唐津によく用いられる木賊のような文様が描かれています。
焼が還元気味だったと見えて、絵は黒上りになっています。
鉢としては最も大きな作例であります。

絵唐津蔓草文大深鉢

十七世紀初期 甕屋の谷窯
高14.8 径33.8
田中丸コレクション蔵
赤褐色の砂気のある土。直立形の高台で、高台内に山割れを修ぶどう理した跡が残っています。胴一面に鉄砂で野葡萄を描き、口縁部内側三か所に草文を描いています。見込みに目跡が五か所残っています。
長石釉が生がけされ、酸化炎焼成により、長石釉が赤味をおびた灰鼠色に発色し、内側各所に御本風の赤い発色がみられます。

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