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鶴田 純久の章 お話

窯業品の赤の呈色は鉄・クロム・銅・セレ二ウムーテルリウムーウラ二ウム・金などによります。
鉄化合物は酸化焔焼成で赤色を呈しますが、その色調は鉄の化合状態、鉄化合物の割合、酸化第二鉄微分子の細分状態、焼成状態、共存する他の鉱物の効果などの条件に支配されます。
赤色酸化鉄は摂氏千度以下であれば上絵具・下絵具として使用できますが、千度以上では磁鉄鉱に変化するため絵の具として使用することができないようです。
クロム酸化物はアルカリ性含鉛の釉の中でよい赤を生じます。
アルカリ釉中の酸化銅は還元焔で上質の赤を生じます。
中国磁器の牛血紅・火焔紅は共に銅赤であります。
種々の金化合物はある条件のもとにおいては赤を生じます。
セレ二ウムと硫化カドミウムとを混ぜて加熱すれば赤色が得られます。

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