青山幸右衛門 あおやまこうえもん

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鶴田 純久の章 お話

肥前有田の陶商。
明暦・寛文(1655-73)の頃常に京阪に往復して伊万里焼を売りました。
当時は肥前磁器赤絵付の初期であったか、赤絵技法の秘密を京都の茶碗屋久兵衛に漏らし、久兵衛はそれを仁清に伝え、仁清は間もなく彩画錦紋の技巧を表現するようになりました。
この事実がのちに発覚して幸右衛門は秘法を他国に漏らした罪により国法によって厳刑に処せられました。
久兵衛はこれを聞いて発狂したといいます。
これには少し異説もあります。
『椀久物語』はこの伝説によったものです。
(『陶器考』『観古図説』『有田陶業史』)

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