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鶴田 純久の章 お話
珠洲系 擂鉢
珠洲系 擂鉢

Style of Suzu ware: mortar. Excavated from a sutra mound at Sekiyama Jinja, Sekiyama-mura Niigata. 13th century. Diameter 27.8-29.5cm.
Tokyo National Museum.
新潟県中頸城郡関山村関山神社経塚出土
13世紀
高さ11.0cm 口径27.8~29.5cm 底径9.5cm
東京国立博物館
 さきの図115の壺の蓋として用いられたものです。器体は彎曲しまた大平鉢で、口縁の一部を外へ折り曲げて片口にしています。紐土づくり巻き上げ成形で、内外面とも横ナデによる器面調整を行なっています。底部は糸切底で、珠洲のそれが静止糸切である点でもその相違が判然としています。長石の微粒子を多く含んだ土で、焼き上がりはさほど良くありません。焼成はさきの壺とは異なりますが、土はまったく同質のものです。

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