Tamba ware: four-handled jar with autumn plant design. 14th century. Height 43.2cm. Registered as Important Cultural Property. Umezawa Kinen-kan Museum.
14世紀
高さ43.2cm 口径14.2cm 胴径38.7cm 底径20.3cm
重要文化財
梅沢記念館
短い外反する口頸部の尖端がわずかに外に向けて肥厚し、肩の張りを失っておだやかな丸胴をしたこの形からみて、室町初期ごろの作と考えられます。紐土はぎづくりで、胴を三段に接いでおり、器面は刷毛目横ナデ整形を行なっています。素地は桐文大壺と同様な長石 珪石の細粒に富んだ良質の土で、よく焼き締まって、明るい黄褐色の色調を呈します。口頸部から胴中央まで黄褐色の自然釉が厚く被り、明るいおおらかな感じを与えています。肩の四耳はいずれも欠損しています。各耳の間にそれぞれ、細い刻線で秋草文が一つずつ描かれ、そのうちの一箇所の文様の上にの窯印が刻まれています。桐文大壺とともに丹波刻文壺の双璧をなしています。
