Quiver-shaped flower vase with pine, plum and peony design, enamelled Seikanji ware
Height 33.1cm
Tekisui Art Museum
高さ33.1cm 左右 13.0cm
滴翠美術館
箱の蓋表に 「清閑寺焼」と永楽和全が極書していますが、これを何故に清閑寺焼と鑑識したかは判然としません。清閑寺焼と断ずるよりも、むしろ古清水としておくべきでしょう。箙を形どった花入で、このような異形の作行きはやはり仁清の影響を受けたものと思われます。背面は土見せで、正面やその他には薄い朽葉色の釉をかけ、上絵具であらわされた松、梅、唐草 さらに牡丹唐草などの筆行きはのびのびとして、この種の古清水のなかでもかなり早い時期の作品ではないかと思われます。おそく寛文元禄の間の作でしょう。
花入」、蓋裏に 「善五郎識 (花押)」