銹絵雪笹文手鉢

銹絵雪笹文手鉢
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
銹絵雪笹文手鉢
銹絵雪笹文手鉢

Ninnami: bowl with handle with design of snow-covered bamboo, iron
brown under glaze
Mouth diameter 19.8~23.1cm
Yuki Museum of Art
高さ18.1cm 口径19.8~23.1cm 三脚
湯木美術館
 雪錦手の鉢は乾山の風を倣いつつも仁阿弥の創意があったかもしれませんが、雪笹文の手鉢は明らかに乾山の本歌が残っており、箱の蓋表に 「乾山墓雪竹 手鉢 道八」 と書き付けています。乾山の雪笹の手鉢を倣ってはいますが、道八の手腕はさらに巧妙であることに、三本の細い竹を合わせて作った弓形の手は妙手道八の彫塑的な手腕がよく示されています。わずかに鉄文を含んだ細かい胎土を用い、銹絵具で笹葉を下絵付した上に白泥をふりかけていますが、雪をかぶった笹の気分がよくあらわされています。腰から底にかけては露胎で三方に脚がつき、脚の間に法螺貝形の印が捺されています。

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