Hozen: bowl in the style of gosu akae (Swatow ware)
Mouth diameter 18.2cm
高さ9.7cm 口径18.2cm 底径6.6cm
呉州赤絵の写しは奥田頴川のもっとも得意とするところでしたが、保全は頴川よりも和様化された、茶陶として瀟洒な呉州赤絵を残しています。胴の四方に窓をもうけ、そのなかに唐花文と飛鳳文を交互にあらわし、間には丸文のなかに 「冨貴長命」の文字を配し、地は赤地の上に唐草風の文様を金泥であらわしていますが、飛鳳は呉州赤絵の気分を倣って奔放に描いています。見込中央に玉取獅子の文様を染付であらわし、内側には折枝花文様と蓮華風の文様を描いていますが、それらも呉州赤絵によく見るものです。高台畳付は呉州赤絵を倣って砂高台とし、高台内の削り込みもざんぐりとして、本歌の気分をよく写しています。高台内に「河濱支流」の印が捺されています。
