Bizen Flower vase with bulb above cylindrical tall neck
高さ23.7cm 口径3.2cm 胴径12.8cm 底径7.0cm
口を柑子口に、胴をまるくふくらませた整った姿の花生で、これも古銅の柑子口花生などを原形としたものでしょう。その作振りは「走井」や「関寺」銘 の茶入と似たもので、やはり桃山時代を降らぬものと推測される。全体に整った作振りのもので、頸から胴にかけて一方に胡麻釉が厚く降りかかり、背面は黒褐色に焼き上がっています。初期伊部手というべきものではないでしょうか。平らな底に窯印が箆彫りされています。