備前 半月形 手鉢 206

鶴田 純久
鶴田 純久
備前 半月形 手鉢 206

Bizen Shallow bowl in shape of half-moon with handle across mouth
高さ11.1cm 口径18.0×21.8cm 三脚
 手鉢は備前の鉢のなかでも数寄者の間で特に声価の高いものでしょう。力強い作振りのものはないが、その毒洒な姿が懐石の食器として好ましいからでしょう。また、備前独特の牡丹餅といわれる抜膚が装飾的にもおもしろいからでしょう。手鉢には天正以前と思われるような古作のものはなく、そのほとんどは織部の手鉢などと同じく慶長年間から元和、寛永にかけてのものでしょう。見込にあらわされています牡丹餅の抜けは、そこに小さな作品。を上乗せすることによって生じたものだが、おそらく焼成後の装飾効果を考慮していたと思われます。
 低く側面の立ち上がった半月形の手鉢に弓形の手を差渡しています。側面二方に箆彫りを入れてやや歪ませていますが、ざんぐりとした作行きが好ましい。見込にあらわれた三つの抜けも鮮かで-降りかかった胡麻釉も明るく、しっとりとした釉膚に焼き上がっています。平らな底には小さい脚が三方につき、底の中央に窯印が細く箆彫りされています。

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