Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
備前 陶板
備前 陶板

Bizen Pottery plaque
高さ6.5cm 口径51.5cm
 これは器物として作られたものではなく、大きな甕を焼くとき-その甕を匣鉢代わりにして、中に他の作品をいくつも入れて焼成するが、この陶板は甕の上にかぶせて匣鉢蓋としたものでしょう。甕の中の作品にはくっつきを防ぐために藁を巻きつけるが、それが緋襷となる。また、蓋の上にもさまざまの器物を置いて焼いていますので、赤い抜けが生じています。近年この種のものを珍重する人が多い。匝鉢蓋に使われたものでしょうからかなり厚手に成形され、ざんぐりとした姿が味わい深い。この種の陶板のなかでは最も鮮かな景色のものでしょう。裏面に窯印が箆彫りされています。

前に戻る
Facebook
Twitter
Email