染付 山水文 大鉢

高さ12.4cm 口径44.0cm 底径13.0cm
　前図よりもやや小振りであるが、これもまた類例の稀な大作である。見込に描かれた図は前図とほぼ同様の構図を示しているが、前図よりも描込みが多く、あるいはこの鉢の図を基本としてさらに簡略化されたものが前図であったかもしれない。左方に浮かぶ三鍍の帆掛舟は、前図においてまったく点描化されているが、この図中では体をなしている。全面にかかった釉は滑らかに溶けて貫入を呈発し、さらに一部に淡紅色の斑文（俗に御本という）があらわれている。