高さ9.5cm 口径22.4cm 底径9.7cm
見込中央には牡丹と獅子の文様をあらわし、内側三方に染付の枠どりであらわされた窓内に赤地に大根と人参の文様を配している。吉祥図案の一つであるが、この種の意匠のものは極めて稀である。内側口縁には桜川文を赤と染付であらわし、外側には唐花風の文様を三方に配し、間には七宝文を書している。高台外側に染付であらわされた唐草文は. 明時代中期の染付などと共通した帯状文である。高台内に「大明萬暦年製」の銘を二重圏内に書している。近来オランダから請来されたものであるが、十七世紀の輸出品であったか、明治以後に渡ったものか判然としない。