色鍋島 色絵 石楠花文 七寸皿

色鍋島 色絵 石楠花文 七寸皿
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

Five dishes with shakunage plant design. enamelled ware
高さ6.9cm 口径20.3cm 高台径11.2cm
箱根美術館
 色絵鍋島の七寸、五寸皿には植物の文様が極めて多く、そのいずれもが優美に図案化されているのも特色です。これも上質の七寸皿で、見込みに石楠花などをあらわしています。石楠花の葉に異常に濃い染だみを用いているのは、おそらく葉の厚味をあらわそうとした配慮でしょうか。抽象的な彩色になるのは色絵磁器の特質ですが、そうした制約のなかで被写体の質感を表現しようとしているところが興味深いです。外側には、七寸皿としては比較的少ない牡丹花を中心にした唐草を三方に配し、高台は櫛目高台です。

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