Oribe boat・shaped mukozuke bowls高さ7.5cm 口径11.8×17.5cm 三脚 舟形の向付も、美濃焼の向付のなかでは他に見ない織部独特のものであります。 同じ舟形でも作振りの異なったものが幾種かありますが、 この向付はざんぐりとした形のおもしろみ、 二方にかかった緑釉の鮮やかさ、鋸歯文と梅花文などをあらわした文様など、 小さな器のなかに桃山の気分が横溢していますように思われます。 それぞれ底の三方に脚がつき、一部に灰白色の土膚を見せています。