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鶴田 純久の章 お話

佐賀県西松浦郡有田町の東北部にあり磁器の原料を産出します。
地質時代の第三期に噴出して石英粗面岩の丘陵を形成し、鉱泉の硫黄質ガスによって分解作用が促されたものと思われます。
元和・寛永(1615-44)の頃に帰化朝鮮人の陶工金ヶ江三兵衛(李参平)によって発見され、それ以来百年余りわが国唯一の磁器原料産出地でありましたが、正徳(1711-6)頃から次第に天草石の使用が著しくなりました。
当時天草石は選砿が粗略であったため、有田磁器では製品の名声を守るために内山・外山(大外山を除く)はその使用を厳禁していましたが、明治中期になって天草石も加味するようになりました。
「有田焼」の項【内山外山の制】の条参照。
(『日本近世窯業史』『有田磁業史』)

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