青磁釉の青さと、素地土をこげ茶色に現わしているのが美しい。桔梗とはいうが、五弁のなんの花だかわからないようです。小さな香合ですが、大きな重量感と鋭い迫力をもち、近代的なものにも負けない力を示しています。形物香合番付では小結に位し、昔から茶入に喜ばれたものらしい。赤星家伝来であつたが、のち益田鈍翁の所蔵となりました。