金継ぎを受け賜っています。お気軽にお問い合わせ下さい。

大正名器鑑

お話

京極茄子 きょうごくなすび

大名物。漢作、茄子茶入。一名織田茄子。もと京極家の所持であったことからの名であるでしょうか。その一名織田茄子は織田三五郎(有楽斎の孫、号可休)が所持していたことによります。上品かつ精作で景色に富む茶入であります。もと室町幕府の茶匠半田紹和の...
お話

玉堂肩衝 ぎょくどうかたつき

大名物。唐物肩衝茶入。かつて玉堂和尚の手にあったのでこの名があります。地色が濃厚なため景色に冴えはありませんが、沈着で威厳があり気宇雄大な茶入であります。もと大内義隆所持、のち山口の竜福寺に寄付、1551年(天文二〇)陶晴賢の乱にこの寺の住...
お話

吸江 きゅうこう

中興名物。真中古茶入、面取手。口のはなはだ大きいことから名付けられたものであるでしょう。出雲松平家本『名器録』には「面取吸江、面取ぽかりはとぢつきを許す、然れども之なきはなほよし、佐久間宗可是を名付る也」とあります。もと小堀遠州の所持、松平...
お話

木下丸壺 きのしたまるつぼ

中興名物。唐物茶入。もとの所持者が木下氏であったのでこの名があります。『麟鳳亀龍』はこれを古瀬戸に入れています。形状は優美で紫色が冴え、黒釉・光沢の鮮麗さもまたみるべきものがあるようで、その完全無欠といった点では唐物丸壺中まれにみるものであ...
お話

木目肩衝 きのめかたつき

大名物。漢作、肩衝茶入。名称の由来は不詳だが近江国(滋賀県)の木目城に因縁のある茶入であるでしょうか。もと福島正則の所持、1632年(寛永九)その子正利が父の遺物として将軍秀忠に献じその後秀忠から前田利常に与えられ、一時分家に伝えられたが程...
お話

北野茄子 きたのなすび

大名物。漢作、茄子茶入。名称の由来は不詳。『津田宗及び茶湯日記』天文十九年(1550)の条にもみえ、すでにその頃からこの名があったことがわかります。紫色と黒釉が交錯し光沢は麗しく景色の変化がいいようもなくおもしろいです。胴中から少し下って火...
お話

北野肩衝 きたのかたつき

大名物。漢作、肩衝茶入。もと鳥丸大納言家に伝来したので鳥丸肩衝と呼ばれていましたが、1587年(天正一五)の北野大茶湯の際豊臣秀吉の目にとまったことから北野肩衝の名を得ました。松山・久我と同時代・同手・同釉立ちで、その景色の鮮明さは初花に非...
お話

木津屋肩衝 きずやかたつき

大名物。漢作、肩衝茶入。奈良木津屋が所持していたことからこの名が付けられたのであるでしょう。格好がよく整い、総体の栗色地に黄釉の飛模様の景色がおもしろく、殊勝な茶入であります。伝来について『麟鳳亀龍』『古名物記』などには、珠光所持、万代屋宗...
原色陶器大辞典

不聞猿 きかざる

名物。後窯茶入、宗伯窯。耳を押さえた庚申猿の形に似ているのでこの銘があります。大阪平瀬家の蔵であったが1886年(明治一九)同地村山家に移りました。(『名物茶入目利書』『茶器目利集』『大正名器鑑』)きかざる 不聞猿不聞猿瀬戸後窯茶入。宗伯作...
お話

伊木肩衝 いきかたつき

大名物。漢作肩衝茶入。もと伊木氏が所持していたところからこの名があります。大物ではあるが口が締まっていますため品位が非常に高く、漢作の中で一種独特の形式を具えた茶入であります。もと豊臣秀吉が所蔵していたものを、伊木七郎右衛門が拝領した。その...