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大名物

大正名器鑑

春慶十王口 しゅんけいえんまぐち

中興名物。古瀬戸春慶茶入。十王口は十王頭口の略、すなわち口造りが閻魔大王の冠に似ているものです。薄手で作行は極めて精巧であります。口縁が端反り、甑中が括れて高く、肩幅が広く、肩がキッカリと衝き、肩下に半分を廻る横筋二本があり、胴に半分を廻る...
大正名器鑑

〆絵切 しめきり

口造りの締めくくりのあるのをいいます。南蛮の水指・建水などに/切の名があるものが多いようです。また/切の銘のある中興名物の茶入に藤四郎春慶茶入があります。口が瓢箪に似た形状のおもしろい茶入であります。細川家伝来。(『大正名器鑑』)
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師匠坊肩衝 ししょうほうかたつき

大名物。唐物肩衝茶入。奈良東大寺内四聖坊(古来師匠坊または師聖坊にも作る)の什物であったことからこの名があります。総体の栗色地の上にところどころ青味のある柿金気釉がむらむらと漂い、黒飴の共色釉のなだれが二ヵ所、また柿金気釉のなだれがIヵ所あ...
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黄類芋子 きなだれいものこ

名物。瀬戸茶入、芋の子。置形に黄なだれがあります。もと小堀遠州の所持、のち島原藩主松平主殿頭に伝わり、1918年(大正七)12月同家蔵品入札の際東京三井守之助に落札。(『大正名器鑑』)
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久我肩衝 こがかたつき

大名物。漢作肩衝茶入。永平寺の開山道元禅師(久我大納言通親の子)が瀬戸の陶祖藤四郎(加藤景正)を伴って入唐し、安貞年間(1227-9)帰朝した際この茶入をもたらして久我大納言家に贈ったものです。口造りの捻り返しは浅く、総体に飴色釉の中に黄色...
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黄河肩衝 こうがかたつき

名物。肩衝茶入、大瀬戸。茶入袋の付札に勅銘とあります。箱裏の色紙に「千代のあきのなかばにすめる河の名やうすきもみぢの色をかるらん」とあり宸筆といい伝えられています。歌は五百年河清を待つという黄河の名を詠み込まれたものです。茶入の色合いを黄河...
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月迫 げっぱく

中興名物。真中古茶入、野田手。銘の由来は不詳。地釉は鼠に薄紫を帯びて光沢は麗しく、釉色は同手面影茶入に酷似。もと小堀遠州の所持。1674年(延宝二)12月28日小堀備中守政之(号宗慶)の形見としてその子和泉守政恒から稲葉美濃守に譲与され、の...
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九鬼文琳 くきぶんりん

大名物。唐物文琳茶入。九鬼大隅守嘉隆が所持していたのでこの名があります。口縁は丸く、捻り返しがなく、甑際が少し凹み、胴に沈筋が一線巡ぴ、裾以下に鼠色の土をみせ土中に指形が数々あるようで、糸切はこまかく中に引っ付き、または箆筋があって鮮明を欠...
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清水 きよみず

名物。真中古茶入、小川手。音羽手を下に見るということで清水手というとの説がありますが、それは付会の説であるとし、本歌小川というのに因んで清水と名付けたのであるだろうともいいます。もとの所持者不明。寛政(1789-1801)の頃松平不昧がこれ...
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吸江 きゅうこう

中興名物。真中古茶入、面取手。口のはなはだ大きいことから名付けられたものであるでしょう。出雲松平家本『名器録』には「面取吸江、面取ぽかりはとぢつきを許す、然れども之なきはなほよし、佐久間宗可是を名付る也」とあります。もと小堀遠州の所持、松平...