仏郎嵌 ふつろうかん

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鶴田 純久の章 お話

中国で西域系の七宝を仏郎嵌といい、また発藍・磁耶ともいいます。
明末から清初にかけて雲南人が京師でつくった仏郎嵌を鬼国窯といいます。
隋・唐時代に中国人は東ローマ帝国を仏葎と呼んでいましたが、当時サラセン人はフランク国に敗戦しヨーロッパをフランクと呼びならわしていましたので、仏葎はおそらくフランクの音をとったものでしょう。
そして仏郎嵌・発藍はこれより出た語と思われます。
これらは要するに銅胎の有線七宝で、華美に過ぎたきらいがあってあまり珍重されなかりました。

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