1838年6月アメリカ合衆国メーン州ポートランド生まれ。
アメリカ諸大学で動物学を講じ、1918年エール大学の名誉理学博士、1921年タフツ大学名誉文学博士、またボストン博物館の日本陶器の管理者およびヒーボデイー博物館長などを歴任。
1877年(明治一〇)三味線貝研究の目的でわが国に渡来し、在留二年余の間に非常にわが国学界に寄与するところがありました。
二万五千冊の斬新科学書の寄付、進化論の紹介、大森貝塚の発見など枚挙にいとまがないようです。
1879年(同二一)任期満了テー旦帰国、1882年(同一五)再び日本陶器蒐集の目的で来日。
前年帰国の時持ち帰った約三千点の日本の陶磁器をボストン博物館に寄付し、ビゲロー、リヒトホーヘン、ロス、ウェルド、デイ。
クソン氏らの所有するものと合わせ世界第一の日本陶磁器コレクシッンをつくり、それを補充するため、ボストンの富豪ビゲロー博士を伴い東京・大阪・神戸の骨董商および各地の窯場をあさり、翌年中国を経て帰国しました。
この結果が有名な『日本陶器目録』(『Catalogueofthe Morse(!!)ollection of Japanese Potteryj)の大著であって、1900年の刊行であります。
1925年12月20日没、八十七歳。
(『陶磁』六ノ五)