京都鹿苑寺(金閣寺)の住職鳳林承章(1592-1668)の日記。
1635年(寛永こI)から1668年(寛文八)に至る三十四年間の記録で、文化資料として豊富多方面な内容を有し、茶道関係においても堂上諸家はもとより小堀遠州・金森宗和・片桐石州・千宗旦らとの交渉が頻出します。
承章は勧修寺晴豊の子。
後水尾院の殊遇を受け、また芸術的才分に恵まれ公家から町人までの広い交際をもっていました。
ノンコウ七種茶碗「鳳林」は彼の所持。
この日記の原本は鹿苑寺の蔵。
近年1958年(昭和三三)から1967年にわたり全六巻として同寺から校訂出版されました。