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鶴田 純久の章 お話

年款を模偽したものです。
中国陶磁学者の説によれば、この弊風は道光・咸豊(1821~61)の間に起こり、同治・光緒(1862-1908)の間に至って盛んとなり、光緒の末には市場に氾濫するようになりましました。
その精巧なものは比較的近年の所産であります。
道光・咸豊の製器はたまに雍正・乾隆(1722-95)の年款を模偽したにすぎないが、光緒になってからは康煕・雍正・乾隆から明代にさかのぽるまで模偽しない年款はないといわれます。
(『飲流斎説甕』)

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