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クレタ先史土器 くれたせんしどき

紀元前2500年頃の地中海文明にはキクラデスの土器があります。
オリエントに似たくちばし壺・子持ち壺などがつくられ、幾何学文が施されました。
のちにはクレタの影響によって渦巻文・植物・鳥などが描かれます。
クレタ島では刻文が最初の装飾でしたが、紀元前二千年紀には文様を描くようになりました。
クレタでもまたくちばし壺をつくっています。
しかしくちばしはずっと短く注口となりました。
文様は黒地に白土を用いて大まかに描いたものが最初でありましたが、紀元前千八百年頃からは白地に黒褐色で文様を描くようになりました。
文様は一般に写実的で呪術的な匂いは少ないようです。
植物・動物(魚・貝・蛸など)がのびやかな筆致で描かれます。
それは有名なクレタの宮殿の壁画の色彩の豊かさと優美な技法に一致するところがあります。

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