児手柏 このてがしわ

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

名物。破風窯茶入、音羽手。置形に黒釉と黄釉の両面があることから『万葉集』巻十六人を誇る歌「奈良山の児手柏のふたおもてかにもかくにも侫人の徒」の歌に因んでこの銘がある。もと『長闇堂記』の著者である久保権大夫利世の所持。その没後奈良の小瀬弥作に移って同家に代々伝わり、維新後石田小十郎、仙波太郎兵衛を経て有賀長文の蔵となった。(『大正名器鑑』)

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