jar. Excavated at Hotsuyama, Ayabe-shi, Kyoto. 13th century. Height 41.0cm. Tokyo National Museum.
京都府綾部市発山出土
13世紀
高さ41.0cm 口径21.6~23.2cm 胴径34.0cm
東京国立博物館
丸底の土師器の甕の器形や技法を踏襲したもので、焼成温度は低く、瓦胎です。器面はあらい櫛で左右から斜めに引いて調整しています。京都府北部では中世の硬質陶器として越前・丹波を輸入していますが、在地においてはこのような土師器の系列に属するやや硬い瓦質のものをつくっていたのでしょう。中世陶窯をもたなかった内中心部における日常容器類の製作のさまざまな姿がここに現われています。