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鶴田 純久の章 お話

呉州染付写隅田川香合

呉州染付写隅田川香合
呉州染付写隅田川香合

Hozen: incense caddy in the style of gosu sometsuke (crude Chinese
blue and white ware made in Late Ming-Early Ch’ing dynasties) with
Sumida River design
Mouth diameter 4.3-4.3cm
高さ3.7cm 口径4.3×4.3cm 底径 3.1cm

呉州染付写周茂叔香合

呉州染付写周茂叔香合
呉州染付写周茂叔香合

Hozen: incense caddy in the style of gosu sometsuke ware with design
of Shu Moshuku (Chinese poet who loved lotus flower)
Mouth diameter 4.2-4.2cm
高さ4.1cm 口径4.2×4.2cm 底径4.4×4.6cm

染付結章香合

染付結章香合
染付結章香合

Hozen: incense caddy in the shape of a folded and tied letter, blue and white
Mouth diameter 3.7-6.4cm
高さ3.4cm 口径3.7×6.4cm 底径4.6×7.3cm

染付扇香合

染付扇香合
染付扇香合

Hozen: fan-shaped incense caddy, blue and white
Mouth diameter 5.0×6.2cm
高さ2.5cm 口径5.0×6.2cm 底径4.8×5.8cm
 いずれも形物香合番付に見られる香合を倣ったものです。その技術は単なる形、文様のみを倣ったものではなく、染付の発色、素地膚にいたるまで細かく配慮されています。
 図203は隅田川を写したもので、四方の蓋の甲には低い手をつけ、甲表には細かな筆致で柳に流水、舟、人物を描いています。平らな底と合せ口を露胎にし、他の全面に透明釉をかけています。底の中央に「河濱支流」の印が捺され、共箱の蓋表には 「染附 隅田川香合」と書されています。
 図204は呉州周茂叔香合を倣ったもので、四方入隅になった形や、周茂叔愛蓮の図を描いた文様だけではなく、やや灰色をおびた素地呉州の発色にいたるまで忠実に写しています。高台の畳付と合せ口を露にして、高台内中央に「河濱支流」の印が捺され、共箱の蓋表には 「呉州写 周茂叔香合」と書しています。
 図205の香合の箱蓋表には「染附 結章香合」 と書されていますが、香合番付にいう玉章香合の写しです。甲に山水楼閣と人物をこまやかな筆行きで描き、染付も鮮やかに発色しています。露胎の底には「永楽」の印が捺されています。
 図206、この香合の箱の蓋表には 「染附扇香合」 とのみ書されています。蓋の甲には梅樹と小さく月を描き、右の方には 「白梅一朶香」と書しています。露胎の底には 「永楽」 の印が捺されています。
 これらの香合の箱蓋裏にはいずれも「印善五郎造」 と書されています。

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