Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
黒茶碗 旦入
黒茶碗 旦入

Tannyü: cylindrical tea bowl, Black Raku
Mouth diameter 9.5cm Tokyo National Museum
高さ9.0cm 口径9.5cm 高台径4.5cm
東京国立博物館
 口縁を内に抱え込ませ、胴裾をすぼめ、腰にまるみをもたせた筒形の茶碗です。底には旦入独特の畳付の平らな小振りの高台がつき、高台内には巴の渦兜力が削り出されています。高台とそのまわりを残してかけられた釉はきめ荒く焼き上がり、胴裾にはいわゆる黄はげといわれる釉の薄くなった部分が景色をなしています。腰に文政九年三十二歳以後、隠居まで用いた徳川治宝侯拝領文字の隷書体楽印が捺され、さらに「山庵常住」の文字が刻されています。共箱には「黒筒茶碗 応需 十代造」 と書き付けられています。

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