後西天皇造茶杓 ごさいてんのう 共筒 予楽院茶杓箪笥

後西天皇造茶杓
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
後西天皇造茶杓
後西天皇造茶杓

逆樋竹で節を境として上下に色を分ける。
節上は白さびに淡い煤色をまじえ、節下は濃い煤竹色である。
節上を短く、節下の長い造形は天真爛漫の勅作として古来名高い。
筒は「胡麻竹のやや細目の筒には、極めて愉快な刀が入れてあって、むしろ児技に等しい程の天真さである。
表皮は幅0.9㎝程螺旋状に細く残されているに過ぎず、(中略) あまり淵が深いために数箇所穴さえあいている。
素朴というよりむしろ木訥であり、純正で高雅(水谷川紫山筆『茶杓箪笥』より)」とある。
後西天皇は第百十一代天皇。
名は良仁、後水尾帝の第七皇子承応三年践祚、在位九年。
【寸法】 茶杓ー長さ16.9 幅0.6~1.2 筒長さ19.6
【所蔵】 陽明文庫

前に戻る
Facebook
Twitter
Email